IS01 で ad-hoc 接続を利用する

Twitter などで IS01 から ad-hoc 接続を使いたいという発言をよく見かけるので手順をメモしておきます。root 権限は必要ですが wpa_supplicant の置き換えは不要なので、リスクはまだ低いです。

1. root を取る


何はともあれ root にならないと ad-hoc 接続の設定はできません。
一回設定すれば後は root にならなくても ad-hoc 接続は利用できます。

私は 1.00.02 の時に exploid で root を取ってそのままなのですが、最新バージョンでこの方法は使えないようです。
最新バージョンでも使える方法があるらしいので、以下のページなどを参照してください。
http://f.orzando.net/wiki/index.php?ZakkiCho%2FIs01Root

2. 設定ファイルを編集する


root を取ると無線の設定ファイルを読み書きできるようになりますが、ここでは一番万人向けと思われる内蔵エディタを使って編集する方法を紹介しておきます。
エディタは gEditor を使ってみます。(vi が使える方は vi で直接編集してください。)
ダウンロードはマーケットからどうぞ。

エディタが用意できたら、設定ファイルを android アプリから読み書きできる場所にコピーします。
ターミナルアプリから root になって以下のコマンドを入力してください。

# chmod 666 /data/misc/wifi/wpa_supplicant.conf
# cp /data/misc/wifi/wpa_supplicant.conf /sdcard
このとき、念のため別の場所にもバックアップを取っておくとよいかもしれません。
次に gEditor のファイル-開くから /sdcard/wpa_supplicant.conf を開き、以下の内容を末尾に追加します。
network={
    ssid="WiFiSnap"
    key_mgmt=NONE
    auth_alg=SHARED
    wep_key0="1234567890123"
    priority=1
    mode=1
}
似たような記述がすでにあると思うので同じように追加してください。ssid や wep_key0 は環境に応じて書き換えます。mode=1 の部分が ad-hoc では重要です。
保存ができたら設定ファイルを元のファイルに書き戻してください。

# cp /sdcard/wpa_supplicant.conf /data/misc/wifi
これで設定は完了しました。


3. 設定を反映させる

電源を入れ直すのが確実ですが、はじめから入っている無線ウィジットで無線 OFF・無線 ON をすることでも設定を反映させることができます。

これで手元の環境では Hybrid W-ZERO3 の WiFiSnap と ad-hoc 接続できていました。

4. うまくいかないときは


root になって以下のコマンドを入力すると、無線の挙動を詳しく確認できます。

# wpa_cli
wpa_cli は対話型のプログラムになっています。設定が反映されているかの確認は以下のコマンドを入力します。

> list_networks
 2. で設定した SSID はリストに表示されましたか?表示されないなら文法エラーが出ているかもしれません。次は、設定した SSID が見つけられているかを確認します。
> scan
> scan_results
 設定した SSID が見つかっていますか?見つかっていないなら mode の設定がおかしいのかもしれません。見つかっているならおそらく WEP キーが違うのでしょう。ターミナルにも接続失敗のエラーが表示されているはずです。


4. 最後に

WiFiSnap の使用期限が切れてしまって手元で試せないので、思い出しながら書いています。
おかしなところがありましたら、お気軽に教えてくださいませ。

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