LGV31 isai VL で FOMA プラスエリア化
LGV31 では Japan Band と呼ばれる FOMA プラスエリアの周波数帯に対応しています。これは初期設定ではハードレベルで無効化されていますが、他の snapdragon 端末と同様に NV RAM の書き換えで有効化することができます。書き換え方法も特に他の端末と変わりませんが、一応やり方をメモしておきます。
成功すると LGE AndroidNet USB Serial Port が見つかったという表示がされるはずです。
Diag モードの準備
NV RAM の書き換えには Diag モードを有効にする必要があります。Diag モードと言っても別に端末を再起動するわけでは無く、USB デバッグ接続と似たような接続が追加されるだけのものです。
ドライバのインストール
LGUnitedMobileDriver_S50MAN311AP22_ML_WHQL_Ver_3.11.3.exe をインストールしておきます。
Diag モードの有効化
LGL22/23/24 と同様に、adb にパスを通して以下のコマンドを入力すれば有効化できます。
adb shell su -c "echo 1 > /sys/devices/platform/lg_diag_cmd/diag_enable"
adb shell su -c setprop sys.usb.config acm,diag,mtp,adb
成功すると LGE AndroidNet USB Serial Port が見つかったという表示がされるはずです。
NV RAM の書き換え
DFS CDMATool をインストールします。ツール自体は有料ですが、無料の Demo 版で今回の目的は果たすことができます。(追記:リンク切れにつき手元のファイルをアップしました)
端末への接続
起動したら以下のようにします。
- 左上の Ports を選び DFS Port Manager を開きます
- LGE AndroidNet USB Serial Port をダブルクリックして選択します
- ウィンドウを閉じて SPC をクリックします
- SPC は Diag モードで端末に接続するためのパスワードのようなものですが、ほとんどの機種で初期値の 000000 で接続できます
バンドの書き換え
- Programming タブ、Band タブを順番に選びます
- Read をクリックします
- Band Preferred と RF BC Config のラジオボタンを切り替えつつ、両方で WCDMA VI (800MHz) JPN のチェックをオンにします
- Write をクリックします
これで FOMA プラスエリアをつかめるようになります。
ちゃんとした確認方法は無いのですが、地下等の電波が届きにくい場所での挙動が変わるはずです。
参考
LGV31 の対応バンドは以下のようになっていました。
非 VoLTE 端末だともう少し有効なバンドが多く、CDMA は何かしらの値が入っているようなのですが、VoLTE だとばっさり切られているようです。もしかするとこの辺の値を戻しつつ NSCK ロックを外すとこれまでの LTE 端末と同じように使えるようになるのかもしれませんね。
大変参考になりました。自分も挑戦してみようと思います。
返信削除この機種はdocomo系のLTEは掴みにくそうなのでVoLTEオフの方が音声通話は安定しそうですね。
あと、この手の記事は前置きで定型文つけたがいいかもです。
レンジ内で着信出来ちゃう感じですか?購入を考えてます。良ければ試してみてください…!
削除LGV32でFomaプラスエリア化をする方法を求めて、こちらにたどりつきました。まさに目からうろこの内容なのですが、「他の端末でも同様」ということは、LGV32でも同じと考えていいと思われますか?
返信削除adb にパスを通すってどういうふうにすれば良いのか、具体的教えて下さい。
返信削除よろしくお願いします。
勝手に参考にさせていただきました。かなりわかり易く書かれていたので、簡単にできました。プラスエリア化効果あります。私の家は田舎で電波があまり良くなかったですが、プラスエリア化後電波maxになりました。
返信削除うちにもなぜかVLあまってますね、使い道ないので霜降りにして遊んでみます。
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